音楽する歓び
音楽で生きていくほど幸せなことはないというのが父の口癖でした。
子供たちが大好きで、子供たちを教えながら一緒に生きていくその姿がいつも心に浮かびます。本当に真剣で楽しそうに生きていました。
米寿の歳まで生きてきて、弦楽器や管楽器の素晴らしい仲間達と一緒にコンサートが出来るのは何にもまして大きな喜びです。
大好きなヤナーチェク、鬼の学校から分校まで日本中に作ってくれた平野一郎、当日が初演となる新作を作曲してくれたパブロ・エスカンデに乾杯!
そしてこのコンサートが生まれることを助けてくださった数えきれない方々に心から感謝します。
今年の3月に還らぬ人となった最愛の妻マリアにこのコンサートを捧げます。
良い音楽が生まれることを誰よりも喜んでくれた人ですから。
舘野泉
2023年 米寿記念演奏会によせて